8月10日(土)のオープンキャンパス『模擬授業』予告編!
心理学部で何が学べるの?vol.001
認知心理学Ⅲ(担当 青山征彦准教授)
人間の頭の働きについて研究しているのが認知心理学です。この授業では、認知心理学の中でも、とくに記憶について学びます。記憶は、コンピュータでいえばメモリにあたるものですが、メモリがないとコンピュータが動かないように、記憶がないと人間の知的な働きはまったく成り立ちません。それほど記憶は重要な働きをしています。授業では、実際に記憶実験を行ったりしながら、記憶の働きや性質について学んでいます。
青山准教授は、8月9日(金)のオープンキャンパスで模擬授業を担当します。
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応用心理学Ⅰ(法心理学) (担当 原聰教授)
刑事裁判では証拠に基づいた心理が行われています。これらの証拠の中で、目撃証言や自白は大変重要な証拠です。しかし、目撃証言は大変歪みやすく、自白も実際には犯行を行っていない人が虚偽の自白をすることがあります。心理学が明らかにした目撃証言の危険性、虚偽自白の分析について学びます。
原教授は、8月10日(土)のオープンキャンパスで模擬授業を担当します。
詳しくはこちら。
西洋文化史(担当 木塚隆志教授)
人間は死者を埋葬する唯一の動物であると言われています。しかし、死者の葬り方や死についての考え方は、文化ごと地域ごとに様々です。この授業では、中世ヨーロッパの人々が死について、また死後についてどのように考えて生活していたのかを、教会や大聖堂の絵画や彫刻に描かれた地獄や天国の様相、あるいは、墓碑に描かれた死をテーマとする図版などを手掛かりにして、また、その根源である古代の様々な「死の文化」の展開を跡付けながら探っていきます。
「教育・実験用備品あれこれ」を掲載しました
8月31日(土)のオープンキャンパス『模擬授業』予告編!
9月1日(日)のオープンキャンパス『模擬授業』予告編!
心理学部で何が学べるの?vol.002
発達臨床Ⅱ(児童・青年期)(担当 永作稔准教授)
『子どもから大人へ』。児童期や青年期の発達をうながすために、心理学はどのように貢献できるのかを学ぶ科目です。大人になるまでには乗り越えるべき様々な壁やハードルがあります。たとえば、小学校時代に自分と他者を大事にできる子どもとして成長することが、中学校以降の青年期にどのように関係するのか、といったテーマについて考え、学びます。
学習心理学(担当 小俣謙二教授)
人は生まれてからさまざまな体験を通じて知識や行動、技術を学びます。この、学習のメカニズムについては心理学では古くから研究がなされてきました。学習心理学の代表的な理論とその展開について学ぶと同時に、現代の学習理論を学びます。また、学習した事柄を記憶することも重要ですが、記 憶の理論についても授業では紹介してゆきます。
社会人類学Ⅰ(担当 信岡奈生教授)
日本は近代化が進み、人々の信仰心は弱くなったといわれていますが、現在でもお祭りは盛んです。それは何故でしょうか。この授業では、日本をはじめとして世界の諸地域の特徴ある宗教的事象を取り上げ、その実態と背景を説明し、人間と社会への理解を深めることを目指します。
9月21日(土)のオープンキャンパス『模擬授業』予告編!
心理学部で何が学べるの?vol.003
パーソナリティ心理学Ⅰ・Ⅱ(担当 岩熊史朗教授)
パーソナリティ心理学は、個人の性格や個性を研究する心理学です。この授業では、パーソナリティの研究がどのように行われ、どのような成果が得られているかについて紹介します。特に、20世紀なかばまでの古典的な研究と20世紀後半に現れた新しい研究の違いについても検討します。さらに、心理テストがどのような考え方に基づいて作られているのかについてもお話しします。
カウンセリングⅣ(担当 川邉譲教授)
カウンセリングⅣでは非行等の問題行動のある少年に対するカウンセリングの基本を学びます。彼らは、基本的には健康な面をたくさん持っていますから、それに気づいてもらい、そして、それを伸ばせるように支援します。支援を受け入れてもらうためには、相手の話をよく聴くこと、相手を尊重すること、相手の気持ちを理解しようと努めることが特に重要で、授業ではそうした姿勢を身に付けるための実習も行います。
伝承文化論(担当 太田隆士教授)
時代を越えて伝承されてきた昔話や神話には、人類に普遍的な心の動きや、民族により異なる面が書き込まれています。深層心理学の立場から、ドイツのグリム童話と日本昔話、さらにギリシア神話と『古事記』におけるモチーフの共有を取り上げ比較考察します。シンデレラ型の昔話が世界中に見出されることや、デメーテルとアマテラスの描写の類似性をユング心理学の観点から講義します。
心理学部で何が学べるの?vol.004
サイコロジーtodayⅡ(担当 霜山孝子教授)
発達についての授業です。「子供好きです」と言っているあなたは健常児と言われる子供の通常の発達を知っていますか?人は勝手に育つものですか?人が育ててくれるものですか?体の発達のみならず、心の発達についても知っているとよいと思います。ここでは、発達の諸理論、発達段階の特徴、各機能の発達について、また、いろいろな問題についてもお話をしていきます。
社会心理学Ⅲ(担当 纓坂英子准教授)
この授業では私達が社会生活を送る上で、他者とどう関わり合っているのかについて学びます。まず自分自身、自分と他者の関係、さらに自分と自分が所属する集団、自分が所属する集団と他者が所属する集団との関係をとりあげます。
これらについて社会心理学の知見を紹介するだけでなく、身近な例をとおして理解していきます。
生命倫理学Ⅰ(精神病論)(担当 山本耕一教授)
精神病は、いまでは身近な話題になっています。この精神病について正確なイメージをもつとともに、精神病をとおして、人間の心や人間そのもの、そして人間がそこで生きている社会について理解することをめざします。
11月23日(土)のオープンキャンパス『模擬授業』予告編!
心理学部生が小学生と一緒に忍者修行
11月17日(日)、飯能市提案公募型子ども支援事業である「忍者修行~龍崖山の主を探せ」に、大学院心理学研究科臨床心理専攻、心理学部五味渕ゼミ、するがだいBBS会がスタッフとして参加し、小学生80人あまりと一緒に、手裏剣や小麦粉玉を投げたり、チャンバラをしながら龍崖山を冒険しました。
とても疲れましたが、元気な子どもたちと有意義な時間を過ごすことができました。参加した学生には、子どもたちの笑顔がなによりのご褒美でした。
BBS会とは、法務省の所管する全国組織で非行少年を始めとする子どもたちの健全育成をするボランティア団体で、学生主体で活動しています。
心理学部で何が学べるの?vol.005
精神医学 (担当 角田京子教授)
統合失調症の幻覚妄想が交錯する不思議な世界や、躁うつ病のドラマチックな感情の波など、精神科の様々な病気について患者さんの視点に近づいて説明します。また薬物依存、摂食障害、性同一性障害など、社会や文化と直接的に関連する精神医学的問題についても紹介します。
こうした勉強をとおして、多様な体験や多様な価値観があることを知り、人間の心身のあり方や人生の軌跡について新しいパースペクティヴを持つことができるでしょう。
臨床心理検査演習Ⅰ(知能検査)(担当 五味渕久美子教授)
臨床心理検査の中で、人の能力を数値化して区別するといった批判を受けやすいのが知能検査です。しかしそれは、知能検査のあり方や使われ方が、理解されていないために生じる誤解です。本講義では、知能検査の作られた歴史を知り、知能検査の目的と利用価値、種類、使い方など多面的に理解していきます。実際受講生自身が検査道具に触れてみる、実施方法や採点なども行うといった体験的に学びます。
情報社会論(担当 門馬幸夫教授)
固定電話からケータイ・スマホへ、パソコンからモバイル・タブレットへ、ネットでの買い物や個人情報漏洩の危険性など、情報社会の与える社会的・心理的影響や情報社会の今後を考える授業です。
これらについて社会心理学の知見を紹介するだけでなく、身近な例をとおして理解していきます。
小俣学部長が一宮警察署長より感謝状を贈呈されました
小俣心理学部長が、岐阜県で起きた傷害致死事件で、警察よりドメスティックバイオレンスの可能性や自殺ではないことを供述より鑑定する依頼を受け、犯罪心理の専門知識を駆使し全容解明に大きく貢献したことについて、その功労が称えられ、愛知県一宮警察署長から感謝状を受けました。
ジェンダーについての特別講義を開催しました
11月19日に、纓坂ゼミと青山ゼミの合同で、特別講師をお招きしました。特別講師はアメリカのロチェスター大学で「ヤオイ」の研究(視覚文化 研究)で博士号を取得された溝口彰子先生です。
今回の授業では、「性の多様性」をテーマにして、まず、体の性別、性自認(こころの性別)、性指向、ジェンダーの「性」を構成する4要因につい て説明していただきました。また昨今、メディアに頻出する「オネエ」が、複数のカテゴリーの人達をまとめてしまう大雑把な呼称であることや、性的 少数者(マイノリティ)に対して「普通/ノーマル」対「特殊/異常」ではなく、「多数者(マジョリティ)」対「少数者(マイノリティ)」の図式と してみるべきであることなどを学びました。
纓坂ゼミでは本年度はメディアとジェンダーの関係のなかから、男性問題を中心テーマにして授業を進めてきました。青山ゼミではさまざまなテーマ についての議論に参加できるような柔軟な思考力を身につけることを目標としてきました。そしてどちらのゼミも学生に対して、社会学やカルチュラル スタディーズなどを含めた領域横断的なアプローチを意識的に行っていました。今回の特別講師による授業は、ゼミの教育目標に沿ったものであっただ けでなく、受講者にジェンダーについて考えるヒントを与えてくださったと思います。
学部デー 1年生がバスでお台場へ行きました
心理学部では、11月26日(火)の学部デー企画として、1年生がお台場に行きました。
大学からお台場までの観光バスでは、クラスの友達とのおしゃべりや車窓を楽しみ、昼食会場の「有明ワシントンホテル」に到着すると、ローストビーフやグラタンなどのランチ・ビュッフェに舌鼓を打ちました。
昼食後の自由時間では、ショッピングモールで買い物をしたり、フジテレビ、日本科学未来館などを訪れて見学をしたり、ボーリング、テーマパークに行ったりと、それぞれにお台場の街を満喫したようでした。
授業の前後だけでは語り合う時間が足りないクラスの仲間と、このような機会を通じて普段とは違うコミュニケーションをはかることができ、楽しい思い出の一つができたのではないでしょうか?
心理学部で何が学べるの?vol.006
現代科学論 (担当 星川熙教授)
心理学は「心を科学する」学問といえるでしょう。心に近づく方法はいろいろありますが、その一つは神経細胞の集まりである脳の働きを個々の細胞の振る舞いから理解することです。細胞の振る舞いは分子生物学などによって調べることが可能になってきました。
現代科学論ではそうした学問の基礎になっている物理学から出発して脳の働きにアプローチします。
こころの科学Ⅰ(攻撃と暴力の心理) (担当 小俣謙二教授)
人はなぜ、暴力をふるうのでしょうか。また、暴力は被害者の心にどのような影響を及ぼすのでしょうか。そして、暴力的犯罪の原因は何なのでしょうか。
この授業では、攻撃行動の理論から暴力行動のメカニズム、そして暴力的犯罪の背景について学びます。そして暴力を抑制する方法について考えます。
パーソナリティ心理学Ⅲ(自己・自我) (担当 岩熊史朗教授)
私たちの誰もがそれぞれの「私」を持っています。私たちは、日々「私」のことを考え、より良い「私」を手に入れるために努力しています。心理学では、このような「私」を「自己」あるいは「自我」という言葉で表現して、研究を進めてきました。
この授業では、心理学で得られた「自己」や「自我」に関する研究の成果を紹介し、私たちにとって「私」がどのような意味を持っているのかを考えます。
学内・学外向け 入試相談会を開催します
以下の日時で、学内・学外向けの入試相談会を開催いたします。受験をお考えの方は、ぜひご利用ください。
個別相談ですので、入試だけでなく研究テーマについてもご相談ください。
実施日:1月11日(土)
受付時間:13:30~15:00
受付場所:資料をお渡ししますので、学務部教務課(第二講義棟1階)にお越しください。
なお、2014年度の二期募集は、出願が1月20日(月)~2月3日(月)、
試験日は2月15日(土)です。
ゼミ合同卒業研究発表会が開催されました
1月24日(金)に、古曵ゼミと青山ゼミの合同による卒業研究発表会が開催されました。
古曵ゼミは犯罪心理学に関連した研究、青山ゼミは現代のメディアや生活文化をテーマにした研究を、それぞれ発表しました。教員だけでなく、学生からも質問が多くありました。
4年生にとっては、卒業研究、ひいては大学生活を振り返る機会になったと思います。また、3年生にとっては、卒業研究がどのようなものかを知るよい機会になったのではないでしょうか。
心理学部生がドイツ語スピーチコンテストに出場
12月14日(土)、名古屋の南山大学で、「第52回ドイツ語弁論大会・第38回ドイツ語暗誦大会」が開催され、本学の3名の学生が暗誦の部門に出場 しました。この大会は、日本で一番古いドイツ語弁論大会であり、学生だけでなく、社会人も参加できるのが特長です。本学からも毎年のように複数の 学生が出場しています。今回出場した心理学部の島袋遥さん、珍田雄介さん、マネージャー役で同行した結城大河さんたちの感想をお届けします。
今回はマネージャー役でみんなに付いていきました。大会については、まず出場しなかったことへの後悔が大きいです。スピーチを終えた後の参加者のみなさんは、とても充実しているようで、私もやればよかったと思いました。
また、他大学の方や社会人の方と接することで今後のドイツ語への新しい取り組み方を学べました。他大学の方々と交流も持てたことで、とても有意義な時間を過ごせました。次の大会には早めに準備して出場したいと思います。
今回のドイツ語暗唱大会で、暗唱自体については練習した力を出し切れずに悔しい思いをしました。でも悔しさをバネにしてまた来年挑戦したいと思えるような有意義な旅だったと思います。
南山大学の方々やOBの森沢さんがとても親切にしてくれたので、親睦会もとても楽しかったです。普段聞けないような刺激的な話もきけたと思います。年齢や性別に関わらず交流を深めることはとても大切だと改めて思いました。
余談ですが、観光の方も十分に満喫できました。名古屋城に行ったり、ひつまぶしなどの名古屋飯を食べて過ごしました。その土地でしか見れないものや味わえないものを楽しめるのも暗唱大会があったからこそできた機会だと思います。
私は今回の南山大学で開催されたドイツ語暗誦大会が、初めての出場でした。大会はどのような雰囲気のなかで行われるのか全く分からなかったので、とても不安で緊張しましたが、とても良い経験ができたと思います。
私達が参加した暗誦の部では、学生だけでなく一般の方たちも多く参加しており、私の想像以上にドイツ語を勉強している人がいるのだと感じました。ドイツ語は第2外国語の授業で週に2回しか触れる機会がなかったので、この暗誦大会でこの1年間に触れてきた量の倍のドイツ語を聞けた気がします。私はほかの参加者に比べてだいぶ短い文章の発表で、にもかかわらず途中で間違えてしまいとても心残りです。来年参加するときはほかの参加者 たちのように長い文章をカッコ良く暗誦したいと思います。この暗誦大会は、ドイツ語をもっと勉強したいと刺激になりました。
心理学部で何が学べるの?vol.007
人間研究の方法(小俣謙二教授)
この授業は、人間を理解する方法を紹介してゆきます。まず科学の基本ともいうべき哲学からのアプローチ、次に実験心理学を中心とした科学的心理学からのアプローチについて学びます。ついで、臨床心理学的な人間理解について学び、最後に、社会や文化の影響を理解するための文化人類学的研究方法について学びます。
また、この授業ではさまざまな職場での心理学出身者の仕事について現場の方から聞き、社会と心理学の関係についても学ぶ時間を設けます。
こころの科学(古曵牧人准教授)
犯罪や非行に関する心理学的な切り口には実に様々なものがありますが、この講義では、皆さんの関心が高いいくつかの切り口(「家庭と非行・犯 罪」、「犯罪捜査と心理学」、「依存・嗜癖と犯罪」など)を取り上げて解説しています。
主に1年次生が対象の講義ですので、具体例を挙げながら、犯罪の理解に心理学がどのように役立っているかを分かりやすく説明しています。それと同時に、犯罪や非行は様々な要因が関係する複雑な問題であることを理解してもらえるように心掛けています。
心理学概説Ⅰ(原聰教授)
心理学、特に実験心理学領域の、心理学史、生理、学習、感情、知覚、記憶、思考に関する基礎的な事項、人物について確実な知識を習得します。この講義で学習した人物、心理学的現象や実験は、心理学の専門科目の学習を行うときに、理解の手がかりとなります。